育毛を考える上で、「髪の毛はどのようなサイクルで生え変わっていくのか」というヘアサイクルを知っておくことは、必要最低限の前提知識です。

このヘアサイクルを知らずして、育毛に取り組むというのは、ルールを知らずに甲子園に出場しようとするようなものです。

あなたが今行っているケアが育毛過程のどの段階に作用しているのかを理解しながら育毛を進めていくことは、失敗しないための正しい育毛の第一歩です。

 

ヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは、どのようにして髪の毛が生え変わっていくかというサイクルのことです。

▽一般的なヘアサイクル

 

ヘアサイクルは、成長期退行期休止期の3つの期間で構成されます。

髪の毛が生えてきて成長していく過程を「成長期」といい、この期間はだいたい4年~6年程度とされています。

成長期の期間、髪の毛は1日当たり0.3mm/日~0.5mm/日程度、1カ月で0.9mm/月~1.5mm/月、年間では平均して約15cm伸びることで知られています。

これは、毛母細胞と呼ばれる細胞が分裂を繰り返すことにより生じています。

成長期を過ぎると、髪の毛の成長が止まる期間である「退行期」に入ります。この期間は、2~3週間程度だとされています。

そして、髪が実際に抜けてくる段階である「休止期」では、新しく生え始めてきた髪の毛に押し出される形で、成長が止まった髪の毛が抜けていきます。

このような流れで、髪の毛が生え変わる周期のことをヘアサイクルといいます。

 

抜け毛・薄毛が進行した場合のヘアサイクルの変化

抜け毛や薄毛が進行した場合は、上記で説明したヘアサイクルに変化が生じます。

以下の図を見てください。

 

図を見ると明らかで、おおむね4年~6年程度であった「成長期」の期間が、数カ月~1年程度に短縮されてしまいます

成長期が短縮されることにより、髪の毛が十分に成長することなく、退行期・休止期を迎え髪の毛が抜けていきます

 

一般的に、男性型脱毛症(AGA)で悩む人の頭皮の状況というのは、通常のヘアサイクルによる髪の毛と、短縮されたヘアサイクルによる髪の毛が入り混じっています。

短縮されたヘアサイクルによる髪の毛が増えるにつれ、髪の毛と髪の毛の間に隙間が生まれ、頭皮全体の毛髪密度が下がっていきます

このような理由で、短縮されたヘアサイクルにより、薄毛や抜け毛といった症状が進行していくのです。